こんばんは、あぶそるです。
前回、初めてのブログ記事ということで何書こうか迷ったのですが、こんな記事を書きました。

前編はほぼ自己紹介で終わってしまいましたので、後半はきちっと書いて締めようと思います。
ちなみに書きそびれてましたが、前編後編通して主題となっている会社はとあるSIerです。
なんじゃそらって方もいると思うので簡単に言うと「派遣業」です。一応エンジニア専門の。
新卒で就職して2ヶ月で転職した話 -後編-
上京
今でも上京する時のことはよく思い出します。
大学の友達や辞めたアルバイト先の方々、いつも髪を切ってくれた床屋さん、一回たまたま立ち飲み屋で話して仲良くなった名前も知らないおじさん、大好きなゲームセンターで知り合った大事な友達。。。
死にに行くわけじゃないのにもう二度と会えないような気がしてみんなに会いに行きました。
僕は夜行バスでぐっすり眠れる体質?なので東京に行く際はいつも夜行バスで行くのですが、
この時ばかりはさみしい気持ちとか不安な気持ちとか高揚感でなかなか寝付けませんでした。
そんなこんなで東京につきまして、、、
でも荷ほどきしたらすぐ入社日だったのでかなりバタバタしてしまってホームセンターと役所と行ったり来たりしていたらもう前日とかになってました。
入社日の前日は、9時の1限より早い集合時間に戸惑ったことがとても印象に残っていますが(クソ大学生)、会社の同期たちと初めて会える嬉しさのほうが強くて眠れなかったですね。(単位あぶなすぎて入社式欠席だったので)
入社日
当日は徹夜めちゃくちゃ早く起きて誰よりも早く到着してました。(ちなみに朝の7時)
実はこの時、僕の15分後くらいに先輩社員の方がいらしたのですが2ヶ月後に辞めるまでこの日しかお会いしていません。幽霊だったのでしょうか。
9時集合なのに7時15分までに来ちゃうような社員は僕とその幽霊の方(ごめんなさい)だけでしたので、その間に会社についていろいろな話を聞きました。
まず、僕を拾ってくださった人事の方は退職されたということ。(ちなみに前半のこの人)

Aの人事「結構文系の子多いんですよ~!プログラムって、あくまでも『言語』だから英語みたいな感覚で勉強していってくれたら大丈夫!
それにコミュニケーション能力さえあれば、わからないところは先輩が教えてくれるから安心してね~!!!」
入社日にお互い再会を誓っていたので、とても残念でした。グランドラインは険しい。
そしてこれから始まる「研修」は他社の人たちと合同で行うということ。
この瞬間、社会人1年目ピカピカのあぶそる青年は燃えていました。
ここで成績優秀なら出世間違いない!!!
めっちゃ燃えていました。今思うと冷静に中小の中の「中の小」って感じの会社でしたが、
当時の僕はとにかく出世したかったですね。
で、いろいろ話してるともう9時近くて続々と同期+他社からの研修だけ受けにきた人たちが集まってきました。
同期は僕含めて10人ちょっとくらいで男性4人、女性6人くらいでした。女性のほうが多かったですね。
みんなすごくいい人たちで、話しかけてきてくれたりしたおかげですぐに打ち解けることができて素直にホッとしました。
中でもちょっと髪型がツンツンしてるB君と、東北からきたCさんと仲良くなりました。
この二人は同じ会社の同期でした。
席は決まっていましたが、会社ごとでしたので3人で横並びに座って待ってました。

僕「あ~緊張する」

C「私も~」

B「なんとかなるっぺ」
Cさんは普通の女の子って感じなのですが、Bくんは見ての通りちょっとお調子ものというか、ポジティブ思考でおおらかそうな人でした。
そして9時になり、社長が入ってきました。

おはようございます
※デフォルメしてます

僕「おはようございまああああす!!!!!!」
・・・もし過去に戻れるなら、この時の自分にノドをもっと大事にしろと言いたいし1年後のお前はいまだにその恥ずかしい挨拶を元同期たちにイジられてるぞと伝えたいです。

じゃあ今から研修を始めます。君たちには2ヶ月でJavaをマスターしてもらいます。
ここから僕がこの会社を辞めるまでの2ヶ月が始まりました。
研修
研修の内容に関しては今回は特に触れません。
ちなみに研修自体は社長ではなく講師の方が担当でした。「ああ、この人は本当にプログラムとかパソコンが好きなんだな」と思わせるような方で、自身の熱を周りに伝えることがとても上手な素晴らしい講師でした。
そのおかげもあってかプログラミングなんとなし楽しいなとか思い始め、なんとなくエンジニアを選んだながらもいい仕事選んだのかもとか思ってました。今も思うけど
ただアルゴリズムと語彙力皆無で、伝えたいことがうまく伝えられない&頭の中のぼんやりあるロジックを言葉にできなくて苦しんでました。今もそうだけど
実は結構シャレになってなくて真面目に解決方法探していたのですが、当時の僕の答えは「とりあえずイエスかノーで答えられるようになろう」でした。
そしてそのために「聞かれたことの中で分かんない単語は全部意味調べるか聞く」をやればなんとかなるのではって思いました。
例えば、「Angularで相対パス指定ってできる?」って聞かれたとして、
僕の頭はなんとなしAngularって聞いたことあるなあ。相対パスもあれでしょ、../とかで書くやつでしょ
って感じでぼんやりしてます。そこから、
JavaScriptってブラウザで動くのかあ。そもそもURLってここからがパスなのかあ。とかなんとなし疑問潰していって、僕の結論は「結局httpの仕様でできるかどうかさえ分かればいい」ってことになりました。
Angularに限らずJavaScriptのフレームワークって結局「JavaScriptをどう書くか」なのかってことがわかった。
↓
じゃあJavaScriptにできることはできるはず。そしてJavaScriptはブラウザで動く
↓
ブラウザでできること…すること…Webの仕様…?
ってなってさらにそこのhttpってプロトコルの仕様になんかそれっぽいことが書かれていそうっていう。。
Angularでどう書くかはぶっちゃけわかんないけどとりあえず、「相対パス指定はできます。だってhttpの仕様の3.2.1の一般構文ってところにできるって書いてあるから!!!!」ってわかれば、問題はAngularでどう表現するかだけなのかなって。
どんだけ遠回りやねんとか、そんなこと知っててAngularでの書き方知りたかったんじゃボケって人が大半かもですが、僕が「そもそも相対パスで書けるかどうかがAngularってフレームワークに依存してる」ってスタートから調べ始めるとドツボにはまっていつもよりドモリまくってたと思うからこれでよかったのかなって。
と、脱線しましたがこんな感じで亀なみのスピードで研修を終え、自社開発にアサインされることになりました。
ここで改めてですが、この会社は派遣業ですので厳密には「自社待機」という扱いらしいです。ゆくゆくはどこかの現場(プロジェクト)にアサインされるけどもまずは自社開発をと。
でもそろそろ辞めるときなんですよね。
自社開発~???
入社して1か月が過ぎ、5月になったころ
僕は自社開発チームに移りました。
自社開発チームは2チームあって、1つはwebサービス開発担当チーム。
もう一つはそれと並行してアプリ版の開発を担当するチームでした。
僕はアプリ版開発担当チームに配属されました。
社長から「会社の威信をかけたサービス」と聞いていたので、やる気マックスでした。
右も左もわからず、唯一ちょっと知っているJavaでもない言語で正直かなりキツかったですが、研修ではなく人生で初めての「自分の仕事だ」だと思い何が何でも形にすると意気込んでました。
意気込みすぎて、なぜか横の居酒屋の店閉めとかしてました。(ガチ
そんなこんなで二週間くらい経った後に突然、B君が目の色を変えて研修部屋から走ってきたのです。
外にでる
5月も後半。
いよいよ退職間近です。
ここまでくるとポツポツ皆現場が決まり始めて外に出ていきました。
ちょっとずつちょっとずつ会社から人が減っていって、
最後にB君が全力ダッシュで走ってきてちょっと不安そうだけど、ほっとしたような表情で現場決まったよって伝えてくれて
久々に一緒に金曜にお酒飲みました。
そして僕以外の子は全員外に出ました。
自社サービスはまだまだリリースできる状況じゃなくて、めちゃ焦ってました。
みんな外でお金稼いでるのになぁ。。って
そんななか、僕の現場も決まったのです。
退職
いきなりド結論ですけど、僕は自分の現場が決まったことで退職を決めました。
理由はその業務内容でした。
POSレジの打鍵
です。
会社からするとただでさえ採用費いつ回収できるかわからん奴で、しかも自社待機。
毎月お金はかかる給料泥棒なやつです。
内心一刻も早く現場に入れたかったらしく、ここにいけとのことでした。
罪悪感とか、不甲斐なさとか、いろいろいっぱいいっぱい感じたけども
「ごめんなさい!僕は早くモノが作れる人になりたいから、レジの打鍵はできません!大事な仕事なのはわかってるけどすいません!」
って社長に伝えました。
めっっちゃくちゃ怒られて最後に伝えられたのはお前クビという言葉でした
社長のことはなんとも思いませんが、同じチームの先輩たちには可能な限り迷惑をかけたくなかったのでその後1か月間、一番必要だと感じたドキュメント作成をさせて頂いて、研修を終えて僕と交代で入ってきたCさんに引継ぎ作業を行いました。
B君の調子を聞くと、研修途中で現場が同期の子と共に決まり、外に出て元気にやってるとのことでした。
Cさんは当然僕が退職交渉中だということは知っていましたが、特に詮索もせず退職日まで一社員として、一友人として変わらず接してくれました。
しかも僕がB君に会えないのを残念がっていることを察して3人で飲み会もセッティングしてくれたんです。。神様。。。
B君もほぼ1か月振りに会うのに、気さくにしてくれていろいろな話をしてくれました。
現場の上司と飲みに行った話や、褒められた話、失敗した話、途中でCさんも交じってこれからのこととか夢の話とか、結婚とか子供の話とか。
僕はというと辞める負い目なのか、自分のことも上手く話せなくて、言いたいこととかたくさんあるのに日本酒ばっかり飲んでしまい気づいたら4合くらい飲んでました。神雷おいしすぎでしょ大好き。
そしたら最後にB君が

俺たちはまだここにいるけど、燻ってるつもりないから
でっかくなって2年後また3人で呑も!!!
って言ってくれて三人で指切りして、めっっっちゃ笑いました。ワンピース見すぎ
この飲み会がなかったら、僕は自分自身と会社が怖くて前に進めなかったと思います。
二人には勇気と目標もらいました。本当にありがとう。
おかげさまで引継ぎの間に次の会社も決まりまして
退職届を提出して2週間後に退職しました。
思ったこと、感じたこととこれから
社長からすると「あんなテキトーそうなやつだったから採用したのになんだ急に」って本音だったのかもしれません。
確かに最初はそうでした。
僕は元々映画を作る仕事をしたいと思っていたので、それを諦めて何か別のモノ作りを考えた時に「そうだ来年2018年パソコンだ!」って思ったからエンジニアになったようなぺーぺーです。
でもやっぱり自分は何か作ることが好きなんやなあって気づいてしまったのです。
映画作るだけが好きなんじゃなくてなんでも作ることが好きなんだなーって。
退職を切りだした時は行くあても先のことも考えてなくて、「死にはしないかー」とか言ってとにかく何か作ろうと思ってました。とにかくここには居られないって気持ちで辞めちゃいました。
悪い例だと思います。
反対してくれる方たちもたくさんいたけど、振り切っちゃいました。
結果、今でも僕は会社2ヶ月しか続かなかったやつだっていうコンプレックスというか、自信のなさは残りました。
でも色んな人に支えられて、新しい会社で働けて、ご飯ちゃんと食べられて、こうしてブログもできてます。
本当にありがたいです。
ろくに業界のことも知らずに見切り発車で就職した末路でしたが、今は楽しいです。
新しい会社が楽しいとか居心地がいいとかってよりは、目標があって、それに向けてやりたいことが多すぎてワクワクしちゃう感じです。
最後になりますが、この会社で出会えた人たちや僕にプログラミングを教えてくれた講師の方と出会えたキッカケをくれた社長、人事の方、先輩、そして同期の皆さん、B君、Cさん、本当にありがとうございました。
2年後に新世界で再開してまた3人で呑もうね!!
コメント
[…] スポンサーリンク 新卒で就職して2ヶ月で転職した話 -後編- […]