中小企業診断士受験生てぃのです。
中小企業診断士の1次試験の勉強をしているみなさん、財務会計は得意ですか??苦手ですか??
中小企業診断士試験は、他の試験に比べて幅広い業種の方が受験する試験だと思います。その中でも金融機関や事務系の方を除いて多くの人が財務会計を苦手としているでしょう。
苦手な方は一度はこんな事を考えた事はありませんか??
「ネットで調べても全然言ってる事がわからない」「簿記の知識は必要なの?」「簿記2級とってから受けようかな??」
私自信は学生時代に簿記2級を取得して今回財務会計の科目合格する事ができました。実際に簿記2級保有者の私が財務会計に簿記2級が必要がどうかお話しします。簿記2級の受験を検討している方は最後までご覧ください。
簿記とは??
そもそも簿記と聞いて何を思い浮かべますか??説明しようと思うと難しいですよね。簡単に言えば簿記を勉強するという事は「帳簿に記録するルール」を勉強する事です。企業は毎日の取引内容を全て記録する必要があり、その記録の方法にはルールが存在します。
簿記の最終目標は「正確な決算書を作る」という事です。ルールに基づいて正確な記録をする事で、みなが同じ決算書を作る事ができます。
そして決算書を作れるのならば、決算書の分析ができるという事です。作れるのですから中身がわかるのは当たり前ですね。
簿記は財務会計に役立つのか
結果から言うと確実に役に立ちます。ただし絶対に勉強した方がいいわけではありません。簿記=財務会計ではないからです。簿記を勉強しても財務会計には直接関係ない所や、財務会計の範囲を全て網羅できるわけではありません。ではメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリット
- 簿記を勉強する事で財務会計に強くなれる。
財務会計は計算問題が多くありますが、計算は基礎さえわかっていれば後は全て応用です。損益分岐点の計算問題は確実に得点したい問題の1つですよね。 - 2次試験で生きる。
1次試験の勉強でとにかく覚えて財務会計をら突破した人は、2次試験でまた財務かと思ってしまうでしょう。簿記を学ぶ事で2次試験にも生きる知識を取得する事ができます。 - 資格取得後に確実に生きる。
簿記を勉強する事で企業の決算の仕組みを理解する事ができます。苦手な人も多いキャッシュフロー計算書の問題では、たくさんの勘定科目が出てきますよね。売掛金、買掛金などイメージと結びつきやすいものから、未払い〇〇、未収〇〇など簿記特有の考えから生まれる科目などを1から勉強する事ができます。企業を支援する上で財務の知識は確実に生きるので、長い目線で考えれば簿記の資格取得はメリットとなるでしょう。
デメリット
- 範囲にズレがある。
先程もお話しした通り簿記の範囲と財務会計の範囲にはズレがあります。仮に簿記2級レベルになったとしても、全ての範囲を網羅できるわけではなく時間の無駄になる可能性があります。 - 1科目に時間を使いすぎる。
中小企業診断士試験は7科目あります。ストレート合格を目指す場合には時間が限られていますので、簿記を勉強して財務会計に時間を使いすぎてしまい、他の教科の勉強が疎かになってはいけません。他の教科とのバランスを考えながら財務会計に時間を使う必要があります。
銀行業務検定 財務3級という選択肢
財務会計と簿記については勉強すべきかどうかの論点になりやすいですが、実はみなさんに知られていない資格で「銀行業務検定財務3級」というものがあります。名前の通り金融機関に勤める方が取得をしていく検定であり、その中一つに「財務3級」という資格があります。
こちらは法人融資を担当する金融機関職員が知っておくべき基本的な内容となっており、財務諸表と財務分析について問われます。私はこちらの財務3級についても取得していますが、簿記よりも財務会計に内容が近いのは銀行業務検定だと思います。中小企業診断士の財務会計のテキストよりは少し優しい内容になっている為、こちらを学ぶという選択肢もありだと思います。
結論
私の意見としては簿記の知識は役に立ちますが、財務会計の勉強で充分試験対策は可能だと思います。ただし財務会計に時間を費やす事が可能な場合は2次試験対策を見据えて、簿記2級を勉強しても良いと思います。そして時間がない人でどうしても財務会計が苦手で他の方法で勉強したい人は、簿記3級もしくは銀行業務検定財務3級を勉強してみてください。私の経験がみなさんのお役に立てば嬉しいです。
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