中小企業診断士1次試験不合格だった方、こんな悩みはありませんか?来年に向けて1次試験の勉強はするけど、2次試験の勉強も並行して行った方がいいの?2次試験の勉強は1次試験の勉強にシナジーあるの?
私も1次試験不合格の後、来年受験までの間どのように勉強するか計画を立てる上で2次試験の勉強について悩みました。私は1次試験受かったと思って2時試験の勉強しなさいと言われたので、現在2次試験の勉強をしているので、私の体験と考えをお伝えし皆さんの参考になればと思います。
2次試験の内容
まず2次試験とはどのような問題が出題されるか確認しましょう。
出題される問題は事例ⅠからⅣの4問です。
事例Ⅰ 組織・人事
事例Ⅱ マーケティング・流通
事例Ⅲ 生産・技術
事例Ⅳ 財務・会計 となっております。
各設問15〜200文字程度の記述式、試験時間は各80分、100点満点です。
合格基準は1次試験同様に総得点の60%かつ40%を下回る科目なしとなっておりますが、1次試験と大きく違うところは、絶対評価ではなく相対評価であるということです。実際に何%が合格ということは言われておりませんが毎年一定の人数ではなくだいたい同じ合格率となっています。
1次試験への効果
結果からお伝えすると、2次試験の勉強は1次試験へのシナジー有りです。
全ての科目と試験範囲が重なるわけではなく2次試験の出題範囲は
事例Ⅰ 企業経営理論
事例Ⅱ 企業経営理論と運営管理
事例Ⅲ 運営管理
事例Ⅳ 財務・会計
となります。1次試験の経済学、情報システム、法務、中小の範囲は基本的には関係のないところになるので、企業経営理論、運営管理、財務会計については相乗効果が期待できます。
では勉強してみてどのように感じたかお伝えします。
実際に勉強して思うこと
仮に2次試験の問題を解くときに、1次試験の内容を勉強しずに向かったとしましょう。いくつかの設問は問題文から拾うことができなんとなく回答することができるでしょう。
ですが実際に「〇〇についてメリットとデメリットを答えなさい」などの問題が出た時に、ふわっと文字数をダラダラ埋めることができても、具体的に説明ができず点数を稼ぐことができません。
2次試験は実際に中小企業診断士としてお客様の事例を元に解答するので、1次試験の基礎を使った応用問題となります。そして1次試験の時とにかく暗記して覚えたことを、実際にアドバイスする体験をする事で、記憶への定着がただ覚えるだけよりも遥かに良いと思います。
例えば多品種少量生産と少品種大量生産ではどのようなレイアウトが良いのか、ただ覚えるだけではなく、それを元にアドバイスをする事で1次試験の基礎がどのように使われるのか体験できます。
私たち人間は人から聞いたことをインプットするよりも、体験してインプットする方が記憶と印象に残ります。
特に事例Ⅳの財務会計については計算問題が多く1次の基礎が大事になります。逆に2次の応用問題が解けるようになれば、1次の選択式の問題なんて簡単なものでしょう。
多年度受験を計画する方へ
上記のように2次試験の勉強は1次試験に通ずるものがあるという事がわかって頂けたと思います。そしてこれから中小企業診断士試験を受験する方で、最初から2年3年の長い目線で資格獲得を目指す方へのおすすめ方法があります。
それは先にに2次試験と関係のない経済学、情報システム、法務、中小を科目合格して、翌年度二次試験と関係のある科目、企業経営理論、運営管理、財務会計を勉強しながら2次試験の対策も同時にするという事です。もし順番を逆転にして先に企業経営理論、運営管理、財務会計を科目合格した場合、翌年度に二次試験とはあまり関係のない経済学、情報システム、法務、中小と2次試験の勉強で企業経営理論、運営管理、財務会計の結局7科目勉強することになります。多年度受験を初めから計画している方は科目合格の順番についても検討すると良いでしょう。ちなみに私は1次試験については1発合格を狙っていたので、すべて中途半端になり、財務会計だけ科目合格というしょっぱい結果になってしまいました。
まとめ
2次試験対策は1次試験対策にシナジーがあると思います。2次試験は1次試験合格年度と翌年度しか受ける事ができません。1次試験合格後から対策をしては他の受験者に遅れをとるでしょう。中小企業診断士試験の勉強は長丁場になることが多いです。計画を立てる際にみなさんのお役に立てればと思います。
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