中小企業診断士になるためには??《とにかくわかりやすく3ステップで解説》

中小企業診断士

中小企業診断士になる為の手順について3つのステップに分けて説明します。私も中小企業診断士を目指して勉強中ですが、「どうしたら中小企業になれるの?」という疑問を抱いた事があるので、そんな人の為にわかりやすく解説しようと思います。この記事では中小企業診断士になるために必要な事を3つのステップに分けてお伝えします。

中小企業診断士になるための3ステップは

①1次試験に合格する

②2次試験に合格する

③実務補習、実務従事を行う

です。それぞれ解説していきますね。

中小企業診断士1次試験とは?

中小企業診断士1次試験は7科目、マークシート択一式で行われます。

「経済学・経済政策」

「財務・会計」

「企業経営理論」

「運営管理(オペレーション・マネジメント)」

「経営法務」

「経営情報システム」

「中小企業経営・中小企業政策」

の7科目です。合格基準は総得点の60%かつ1科目でも満点の40%未満の科目なし、です。7科目受験の場合420点以上かつ全て40点以上なら合格です。

例1 経済60点 財務50点 企業75点 運営45点 法務80点 情報40点 中小70点 合格(合計点420点かつ40点以下なし)

例2 経済100点 財務100点 企業100点 運営100点 法務100点 情報100点 中小30点 不合格(40点以下の科目のあり) 

例3 経済59点 財務59点 企業59点 運営59点 法務59点 情報59点 中小59点 不合格(合計点が総得点の60%未満)

7科目同時合格なんて無理だよー

って思った人もいると思いますが、大丈夫です。中小企業診断士1次試験には科目合格制度があります。例2を見てみましょう。試験には不合格ですが中小以外は全て60点以上となっております。1次試験は60点以上で科目合格となり、翌年、翌々年の2回に渡り試験免除する事ができます。例2の場合翌年に中小のみ受験して60点以上取れば合格です。1次試験は満点の60%を取れば良いので60点以上で合格ですが、昨年の試験の点数が100点だろうと、あくまで受験科目合計の60%なので1科目で60点取る必要があります。なので苦手科目だけでの受験の場合大変かもしれませんね。受験免除は申請すればなので、得意科目と合わせて受験する事も可能です。例2の場合の翌年に財務(昨年合格だけど免除申請しない)と中小(昨年60点以下)を受験し120点/200点でもOKです。(40点以下なし)おすすめしませんが、戦略は自由です。

例3を見てみましょう。全て59点(実際には4点科目があり、ありえない点数)ですので、科目合格なし、かつ不合格となります。全て中途半端になる事が1番ガッカリしますね。中小企業診断士試験は多年度受験する人が多く、最初から科目合格狙いで4科目だけ合格を狙うといった勉強方法もあります。1年目に4科目合格し2年目は3科目と2次試験の勉強をするといった計画的受験もありでしょう。

2次試験とは?

中小企業診断士2次試験は1次試験を通過人が受けれる試験となっています。中小企業診断士2次試験は1次試験合格年度及び翌年に受験する事ができます。

「2回落ちたらどうなるの??」

残念ながら1次試験からやり直しです。

2次試験の内容は1次試験とは異なり事例Ⅰ〜Ⅳの4問記述式です。1次試験で勉強した運営管理、企業経営理論、財務会計の知識を使って問題を解く事になります。合格内容は1次と同じ総得点の60%以上かつ満点の40%未満なしです。そして2次試験については具体的に示されているわけではありませんが、合格率が全体の18〜19%となっています。つまり満点の60%以上かつ40未満なしだけでは合格できないという事です。その年の受験生のレベルが高ければ合格基準を満たしても不合格になるかもしれません。1次試験は絶対評価に対して2次試験は相対評価という事ですね。また、模範解答は用意されておらず、勉強方法として過去の合格者の解答を参考にした書籍や、予備校で過去のデータから解答の組立の形などを習う方法があります。

そして2次試験には筆記試験と口述試験があり、筆記試験合格者は口述試験に進む事ができます。

「筆記の後に口述試験もあるの?」

大丈夫です。口述試験は99%合格すると言われており、当日試験会場にたどり着いく事が最大の難関と言われています。会場で何か喋る事ができれば余程の事がない限り受かると言われています。口述試験の内容は人によって違うようですが、基本的には2次試験の内容をもとに質問されると言われています。

実務補習または実務従事を受ける

中小企業診断士1次試験、2次筆記試験、2次口述試験を合格した方が、たどり着くことのできる最後のステップです。簡単に言えば「実践」です。こちらは実務補習と実務従事に分かれます。実務補習とは中小企業診断士協会が開催している研修の様なもので、実際にチームを組み企業支援をします。実務従事は知り合いの会社など、自分で中小企業の支援を行います。どちらも15日間(15ポイント)を獲得する事によって晴れて中小企業診断士となる事ができます。

別ルート

中小企業診断士になるためには、これまで書いた王道の1次試験→2次試験→実務従事、補習→登録の他に1次試験合格後に養成課程に入るという方法もあります。養成課程とは中小企業診断士の即戦力を育成する事を目的とされており、機関によって6ヶ月から2年にかけて「実践」をたくさん行い卒業後、中小診断士に登録することができます。養成課程にの内容については別記事で詳しく解説したいと思います。

まとめ

中小企業診断士は難関資格です。3ステップをストレートで合格する人もいれば、複数年かけて合格する人もいます。私は現在2年目受験生として勉強しています。来年受験する人や興味がある方に役立つ情報となれば嬉しいです。1次試験の体験談1次模擬試験の体験談も気になる方はご覧ください。

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